Evangelism and the Syria-Lebanon Mission: Correspondence of the Board of Foreign Missions, 1869-1910
アメリカ長老派教会は創設以来、宣教を重要任務とし、すべての会員が宣教師であることを理念として掲げていました。その理念の下、1837年には海外宣教委員会(Board of Foreign Missions)が設立されました。長老派海外宣教委員会は、海外宣教師アメリカンボード(1810年設立)、アメリカバプテスト派海外宣教委員会(1814年設立)、プロテスタント監督派協会国内外宣教協会(1821年設立)、福音ルター派海外宣教協会(1837年設立)とともに、19世紀後半以降世界的規模で展開されたアメリカプロテスタント系の海外宣教活動をリードしました。
中東のシリア・レバノンでも長老派は積極的に宣教を行ないました。シリア・レバノンにおけるアメリカのプロテスタント教会の宣教はアメリカンボードから派遣された宣教師がこの地を踏んだ1819年に遡ります。1870年には、アメリカンボードのシリア・レバノン宣教が長老派海外宣教委員会へ移管されました。本コレクションは海外宣教委員会へ移管される前の年から1910年までの40余年にわたり、シリア・レバノンの宣教師と米国の海外宣教委員会本部の間で交わされた往復書簡を収録しますが、1869年以前のシリア宣教年次総会や書簡も収録されています。ウィリアム・バード、サミュエル・ジェサップ、ヘンリー・ハリス・ジェサップ、ウィリアム・マクルア・トムソン、シメオン・H.キャルホーン、ウィリアム・W.エディー、コルネリウス・ヴァンダイク、デヴィッド・ステュアート・ドッジ、ジェラルド・F.デイル、ハリエット・ラグランジュ、セオドア・S.ポンド、ジョージ・A.フォードら、シリアとレバノンに滞在した宣教師の布教活動を克明に伝える長老派シリア・レバノン宣教史の貴重な記録であるとともに、オスマン帝国末期のシリア・レバノン社会の動向を外国人の宣教師の目を通して観察した稀有な歴史資料でもあります。
(マイクロ版タイトル:Board of Foreign Missions Correspondence and Reports, 1833-1911: Syria-Lebanon Mission, 1869-1910)
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