Japan at War and Peace, 1930-1949: U.S. State Department Records on the Internal Affairs of Japan
日本は19世紀後半、アジア最初の近代国家として国際舞台に登場し、西洋的な市場経済と資本主義を受容しました。しかし、20世紀に入り、政治において全体主義が経済において集産主義の傾向が強まると、代議制に基づく政府にはこれに抵抗する力がないことが明らかになりました。軍事指導者の影響力が高まり、政府には軍部の暴走を止めることができないまま、太平洋戦争に突入することになりました。
本資料は、米国務省のセントラルファイルの一部をなす日本国内事情に関する文書を集めたものです。国務省セントラルファイルは、海外に駐在する外交官が本国に送る当該国の内政・外交に関する種々の文書、具体的には政治、軍事事情に関する特別報告、社会経済事情に関する研究と統計データ、外国政府高官へのインタビューや会議の記録、裁判記録などの法律文書、書簡、訓令、通信文書の全文、外国の新聞、雑誌の翻訳、外国政府のハイレベルの文書(演説文、覚書、公式報告、会議録など)を収めています。本資料には、共産主義及び急進主義の勃興、日中戦争と銃後の国民、知識人の動向、貿易と関税、労働者の動向、財閥の勃興、軍国主義と武士道、近衛文麿と日中戦争、大東亜共栄圏、中国と東南アジアの市場、日本の原爆開発、占領政府等の主題に関する文書が収められています。
※1950-1954年編, 1955-1959年編と合わせてご検討ください。
(マイクロ版タイトル:Records of the Department of State Relating to the Internal Affairs of Japan, 1930-1939, 1940-1944, 1945-1949)
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