Panama: Records of the U.S. Department of State, 1950-1963
本データベースは米国国立公文書館が所蔵する国務省一般記録群(RG59)のセントラル・ファイルの中から、米国国務省のパナマ国内事情に関する外交文書約17,400ページを電子化して提供するものです。収録文書は米国国務省在外公館の外交官が国務省と交わした往復書簡です。データベース化に際しては、マイクロフィルム版「パナマ国内事情関係米国国務省記録集 1950-1963(Records of the Department of State Relating to the Internal Affairs of Panama, 1950-1963)」(Scholarly Resources)を電子化しました。
収録文書は米国国立公文書館のファイリング・システムに準じた文書番号が付与されています。国務省一般記録群(RG59)は、1910年から1963年まで十進分類法に則ったファイリング・システムによって整理されていたため、デシマル・ファイル(Decimal File)と呼ばれています。このシステムでは文書番号は、大分類番号(Class Number)+国番号(Country Number)+小分類番号(Subtopic Number)で構成されています。本データベースに収録される文書の大半は文書番号719,819,919が付与されたものです。文書番号719はClass Number 7(Internal Political and National Defense Affairs)とCountry Number 19(Panama)を合わせたもので、パナマの内政・国防事情を、文書番号819はClass Number 8(Internal Economic, Industrial, and Social Affairs)とCountry Code 19を合わせたもので、パナマの国内経済・産業・社会事情を、文書番号919はClass Number 9(Communications, Transportation, Science)とCountry Code 19を合わせたもので、パナマの通信・交通・科学を意味します。
20世紀初頭のパナマ運河条約により、パナマ運河地帯の施政権を獲得した米国にとって、パナマは中米諸国の中でも戦略的に極めて重要な位置づけを持っていました。本コレクションがカバーする時期は冷戦の最中に当たるため、ソ連や中国等の共産主義国の船舶の航行に米国が高い関心を払っていたことが収録文書から伺うことが出来ます。収録文書の半数以上は国内経済・産業・社会事情に関するものであり、パナマの産業、貿易、金融に関する記録としても貴重なものです。
(マイクロ版タイトル:Records of the Department of State Relating to the Internal Affairs of Panama, 1950-1963)