米国臨時控訴裁判所と物価統制 1941-1961年
米国臨時控訴裁判所と物価統制 1941-1961年
Price Control in the Courts: The U.S. Emergency Court of Appeals, 1941-1961
第二次大戦に参戦した翌年の1942年、米国は政府による価格統制とインフレ抑制を可能にする緊急物価統制法(Emergency Price Control Act)を制定しました。この法律により、前年に創設された物価統制局(Office of Price Administration)は物価統制に関わる広範囲の権限を獲得し、物価統制官は公正で衡平な価格を自身の判断で決定する権限を付与されました。特定の物価統制に不満を持つ人は物価統制官に異議申し立てを行なうことはできましたが、通常の裁判所に訴訟を起こすことはできず、物価統制法により臨時に設置された非常事態裁判所(Emergency Court of Appeals)のみが、物価統制の妥当性や合憲性を判断する権限を付与されました。
本コレクションは、非常事態裁判所の創設と活動に関する文書を収録します。