The War of 1812: Diplomacy on the High Seas
1812年の米英戦争のとき、国務省の権限は大きく拡大しました。米国議会は私掠船が敵国船を襲撃することを許可する免許状を発行する権限を国務省に付与しました。私掠船は免許状を得るための申請を国務省に行ないました。税関が国務省と私掠船の間を仲介し、私掠船の申請書を国務省に送付し、国務省が発行する免許状を私掠船に送付しました。
国務省は戦時中、連邦保安官から外国人や捕虜に関する報告を、税関や国務省の現場係官から船員の徴用に関する報告を、国務省の諜報員からチェサピーク湾一帯における英国船の移動に関する報告を受けていました。さらに、戦争終結時には条約交渉の責任を引き受けました。
本データベースは国務省が送受信した様々な文書を電子化して提供することにより、米英戦争時の国務省の役割に光を当てるものです。
文書全体は以下のファイル群で構成されています。
- 免許状に関する受信文書(Letters Received Concerning Letters of Marque, 1812-1814)
- 敵国人に関する受信文書(Letters Received Regarding Enemy Aliens, 1812-1814)
- 敵国人と捕虜に関する連邦保安官の返信書簡(Marshals’ Returns of Enemy Aliens and Prisoners of War, 1812-1815)
- 米国からの出航許可を求める申請書(Requests for Permission to Sail From the United States, 1812-1814)
- 米国から出航する乗船者リスト(Passengers Lists of Vessels)
- 米国からの出国を許可する旅券に関する通信書簡(Correspondence Regarding Passports, 1812-1814)
- 捕虜交換の合意文書(Agreements For the Exchange of Prisoners of War, 1812-1813)
- 捕虜解放に関する受信文書(Miscellaneous Letters Received Concerning the Release of Prisoners, 1812-1815)
- 諜報員ウィリアム・ランバートの報告(Reports of William Lambert, Secret Agent, 1813)
- 押収文書(Miscellaneous Intercepted Correspondence, 1789-1814)