U.S. Operations Mission to Saudi Arabia, 1950-1955: Correspondence and Subject Files of the Office of the Director
20世紀における米国とサウジアラビアの関係は1931年、米国がサウジアラビアを国家として承認し、外交関係を樹立した時に始まります。サウジアラビアに膨大な原油埋蔵が確認されると、同国に対する米国の利害関心は高まり、1933年、カリフォルニア・アラビアン・スタンダード・オイル・カンパニー(後のアラムコ)が設立されます。第二次大戦が勃発し、サウジ国内の米国の石油利権が脅威に晒されると、米国はサウジ国王との合意の下、空軍基地の建設に乗り出します。この基地は後にサウジ国内の米国のプレゼンスを支える基盤となり、冷戦期中東における米国の反共政策のバックボーンの役割を果たしました。
本コレクションは、初期冷戦時代の1950年代前半に米国がサウジに派遣した使節団の書簡、並びに経済・技術支援プログラムの指揮・監督の実態を明らかにする使節団長室の主題別ファイルを収録し、米国・サウジアラビア関係史の一端に光を当てるものです。
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