U.S. Relations and Policies in Southeast Asia, 1944-1958: Records of the Office of Southeast Asian Affairs
本コレクションは、米国国立公文書館が所蔵する国務省のロト・ファイルに収録された1944年から1958年にかけての米国・東南アジア関係文書を収録し、この時期の主要な出来事や人物を東南アジアにおけるアメリカの役割を形成した政治的、経済的、戦略的プロセスの中に位置づけます。
現在、「東南アジア」と呼ばれる地域は、政治的にも経済的にも文化的にも宗教的にも民族的にも言語的にも多様な地域として歴史的に形成されてきました。この地域が一括りに「東南アジア」と呼ばれるようになったのは第二次大戦直後、アメリカの対外政策の中で、東南アジアが地域概念として使われ始め、その後一般的に使われるようになりました。
第二次大戦末期から1950年代後半までの約15年間におよぶこの地域に対する米国の政策形成過程を辿る本コレクションは、いわば「東南アジア」という地域概念の創出過程を明らかにするものでもあります。
米国の対東南アジア政策は、南シナ海におけるシーレーンを維持し、東南アジアの資源と市場に制限なくアクセスし、共産主義の拡散を封じ込めるという米国の利害によって規定されてきました。第二次大戦以来、米国は第一次インドシナ戦争ではフランスを支援し、南ベトナムのベトコンの反乱に関与するなど、東南アジアの紛争に一貫して関与し続けました。
<収録ファイル>
- Lot File 54-D-190: Records of the Philippine and Southeast Asian Division (1944-1952)
- Lot File 55-D-480 and 5S-D-481: Records of the Bureau of Far Eastern Affairs (1954)
- Lot File 58-D-266: Records of the Office of Southeast Asian Affairs (1954-1956)
- Lot File 59-D-630: Records of the Office of Southeast Asian Affairs (Cambodia and Vietnam), 1953-1958
- Lot File 63-D-3: Records of the Office of Southeast Asian Affairs (Laos), 1952-1958
- Lot File 58-D-782: Records of the Office of Southeast Asian Affairs (Economic), 1950-1957
- Lot File 58-D-726: Records of the Officer-in-Charge of Malayan Affairs, Subject Files, 1955-1956
- Lot File 58-D-257; Records of the Vietnam Desk Officer, Subject Files, 1954-1955
- Lot File 54-D-190: Records of the Philippine and Southeast Asian Division (1944-1952)
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関連分野
- 東南アジア・南アジア研究