The Making of the Modern World: Part III, 1890-1945
経済学史・経済史古典文献集成(MOMW) の第3部ではゴールドスミス文庫の所蔵資料からこれまでに未搭載の5,500冊以上の文献を新たにスキャニングしました。これにより収録範囲が1945年までに拡大され、20世紀の文献が格段に増加しました。また、第1部、第2部がマイクロフィルム版からのスキャニングであったのに対し、第3部 では主にマイクロフィルム版刊行後にゴールドスミス文庫によって収集された資料を原本から直接、カラーでスキャニングしているため、より鮮明な画像でご覧いただけます。
限界革命からケインズまでの近代経済学の古典から、年金、家族給付、公的住宅など福祉国家論の古典、さらにはフェビアン協会ら社会主義の古典まで、歴史としての20世紀を論ずる上で不可欠の文献が目白押しです。
《ロンドン大学ゴールドスミス文庫》
ケンブリッジ大学等で教鞭を取り、『エコノミック・ジャーナル』の創刊やイギリス経済学会の創設に関わり、学会の会長を歴任した20世紀前半のイギリス経済学界の重鎮ハーバート・フォックスウェルが生涯を捧げて収集した書籍やパンレフットのコレクションをベースとして形成されたものです。フォックスウェルが四半世紀をかけて収集したコレクションをゴールドスミス商会が買い取り、ロンドン大学に寄贈したため、「ゴールドスミス文庫」と呼ばれています。20世紀を代表する経済学者で、自身も稀覯書に対する造詣が深かったケインズはフォックスウェル追悼記事の中で、ゴールドスミス文庫をフォックスウェル畢生のライフワークの賜物として、惜しみなく讃えています。
短評
"Similar to the earlier two collections in terms of content and quality, this resource contains primary sources of never-before-digitized materials that are easy to read and retrieve, with an interface, search capabilities, and features that will be familiar to Gale database users. The historic value, comprehensive content, intuitive search options, and high levels of functionality make Part III a worthy addition to the series and particularly valuable to those interested in early 20th-century history, political science, philosophy, business law, economic law, and women’s studies."
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