The Making of the Modern World: Part IV, 1800-1890
経済学史・経済史古典文献集成(MOMW) シリーズの第4部は、ロンドン大学ゴールドスミス文庫でまだ電子化されていない文献9,000冊以上を新たに原本からカラー・スキャニングしたものです。これにより、ゴールドスミス文庫所蔵文献の電子化プロジェクトは完結し、世界最高峰の経済学文献コレクションの全貌が明らかになるだけでなく、第1部、第2部、第3部、第4部を合わせて、15世紀から20世紀に至る500年間に亘る経済学の古典、重要文献87,000巻へのアクセスが容易になることにより、新しい学術的な知見への道が開かれます。
第4部は、19世紀初頭から1890年までの90年間をカバーしますが、収録文献数で見ると19世紀後半の文献が全体の90%以上を占め、従来のパートと併せて、この時代の学術的重要性に見合ったタイトル数を提供します。
またホイッグ党の看板である「改革」を冠した改革クラブ(Reform Club)の政策提言は、パンフレットの刊行を通じて行われました。本アーカイブは改革クラブが発行した約700篇のパンフレットを収録します。これらのパンフレットは、ホイッグ党(自由党)の一連の自由主義改革の背景を知る上での貴重な資料です。
《ロンドン大学ゴールドスミス文庫》
ケンブリッジ大学等で教鞭を取り、『エコノミック・ジャーナル』の創刊やイギリス経済学会の創設に関わり、学会の会長を歴任した20世紀前半のイギリス経済学界の重鎮ハーバート・フォックスウェルが生涯を捧げて収集した書籍やパンレフットのコレクションをベースとして形成されたものです。フォックスウェルが四半世紀をかけて収集したコレクションをゴールドスミス商会が買い取り、ロンドン大学に寄贈したため、「ゴールドスミス文庫」と呼ばれています。20世紀を代表する経済学者で、自身も稀覯書に対する造詣が深かったケインズはフォックスウェル追悼記事の中で、ゴールドスミス文庫をフォックスウェル畢生のライフワークの賜物として、惜しみなく讃えています。
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