Federal Response to Radicalism in the 1960s
連邦捜査局(FBI)が捜査対象とした1960年代の急進的団体の内部組織、人物、活動内容について、FBIの捜査資料を通して明らかにするコレクションです。
- COINTELPRO: The Counterintelligence Program of the FBI
フーバー長官が国家安全保障に対する脅威とみなした団体を暴露し、攪乱し、無力化する「対敵諜報プログラム」(コインテルプロ、COINTELPRO)に関する詳細な文書を収録する。米国共産党、黒人民族主義ヘイトグループ(Black Nationalist Hate Groups)、白人ヘイトグループ(White Hate Groups)、新左翼、社会主義労働者党、プエルト・リコ独立グループ、フィデル・カストロを支援するキューバ人グループ等、様々な団体を対象に行われた諜報活動に関する記録で、総ページ数は54,202ページにおよぶ。1956年から1971年までの期間をカバーする。 - FBI File on Abbie Hoffman
アビー・ホフマンは、青年国際党(Youth International Party, YIP)の指導者としてベトナム反戦運動をリードした。若者のカウンターカルチャーの運動と新左翼の政治活動の橋渡しに努めた。メディアの注視を集めるために意図的に奇抜な行動を行なったが、中でも、1968年の民主党全国大会で、ホフマンとイッピーと呼ばれたその支持者たちが、歌い踊りマリファナを吸引する乱痴気騒ぎを繰り広げ、ピガサスという豚を大統領候補に指名した挙句に、騒乱罪で逮捕された事件はあまりにも有名。アビー・ホフマンに関する9,068ページの文書を収録する。 - FBI File on Cesar Chavez and the United Farm Workers
メキシコ系アメリカ人のシーザー・チャベスは農業労働者の団体、農業労働者連合を組織し、ストライキやボイコット運動を精力的に展開した。シャベスと農業労働者連合に関する2,073ページの文書を収録する。 - FBI File on the Students for a Democratic Society and the Weatherman Underground Organization
民主社会学生同盟(SDS)とその派生団体、ウェザーマン地下組織に関する11,348ページの文書で、1962年から1977年までをカバーする。SDSが制作した各種文書を収録する他、反戦集会に関する報告、1968年のシカゴでの民主党全国大会でのSDSが主導した抗議活動もカバーする。FBIのフーバー長官もジョンソン大統領もSDSをベトナム戦争反対運動の扇動者と見なしていた。 - FBI File on the Fire Bombing and Shooting at Kent State University
ベトナム戦争に対する反戦運動が拡大する中、1970年5月4日、オハイオ州のケント州立大学で行なわれた反戦デモに州兵が派遣され、学生4人が射殺事件は全米に衝撃を与え、各地で学生ストライキが発生し、大学や高校は閉鎖された。学生射殺事件とこれに付随する出来事に関する9,685ページの文書を収録する。 - FBI File on Brown Berets
1960年代後半にロスアンゼルスで創設されたブラウン・ベレーは、チカーノ(メキシコ系アメリカ人)の公民権運動で指導的な役割を演じた。
(マイクロ版タイトル:1960s-related FBI microfilm collections (Inidividual collections listed on marketing website))
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関連分野
- アメリカ史
- 政治
- 公民権