The Making of Modern Law: Foreign, Comparative, and International Law, 1600-1926
本モジュールでは、イエール大学法律図書館、ジョージ・ワシントン大学法律図書館、コロンビア大学法律図書館の各所蔵資料より、17世紀から20世紀初頭の国際法・各国法・比較法の学術的著作に焦点をあて、2,200タイトル以上を収録します。
最も多いのは国際法で、アルベリコ・ジェンティーリ(1552-1608)、フーゴー・グロティウス(1583-1645)、ジョン・セルデン(1584-1654)、リチャード・ズーチ(1590-1661)、ザミュエル・プーフェンドルフ(1631-1694)、コルネリウス・ファン・バインケルスフーク(1673-1743)、クリスティアン・ヴォルフ(1679-1754)、エメール・ド・ヴァッテル(1714-1767)、フリードリッヒ・マルテンス(1756–1821)、ジェイムズ・マッキントッシュ(1765-1832)、ヘンリー・ホイートン(1785-1848)等による国際法の学説形成に貢献した古典的文献が収録されています。
各国法・比較法では、フランス、ドイツ、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、チリ、中国、エジプト、インド、イタリア、日本、メキシコ、オランダ、南アフリカ、スペイン、スイスなどの法に関する学術書や論考が収録され、コモンローと大陸法の二大体系の他、ユダヤ法、イスラーム法、ローマ法、教会法、先住民の法体系等を論じた著作がみられます。
《収録文献の例》
国際法
- ジョバンニ・ダ・レニャーノ『戦争、報復、決闘』(羅語)
- ピエリーノ・ベリ『軍事と戦争』(羅語)
- バルタザール・アヤラ『戦争の法と戦争と軍事訓練に関する義務』(全2巻)(英語・羅語)
- アルベリコ・ジェンティーリ『スペイン擁護論』(全2巻)
- アルベリコ・ジェンティーリ『外交使節論』(全2巻)
- フーゴ・グロティウス『戦争と平和の法』(羅語、英訳、仏訳、蘭訳)
- ジョン・セルデン『閉鎖海論』(英訳)
- リチャード・ズーチ『フェーキアーリスの法と裁判、あるいは諸国民間の法及び同法に関する問題についての解説』
- ザミュエル・プーフェンドルフ『自然法と万民法』(羅語、英訳、仏訳)
- ザミュエル・プーフェンドルフ『自然法に基づく人間と市民の義務』(仏語)
- ヨハン・テクスター『万民法摘要』(第1巻羅語、第2巻英訳)
- コクツェーイ『グロティウス註解』(羅語)
- ブルラマキ『自然法の原理』(仏語)
- バインケルスフーク『使節裁判権論』(羅語)
- バインケルスフーク『海洋主権論』(羅語)
- バインケルスフーク『公法の諸問題』(羅語)
- クリスティアン・ヴォルフ『科学的方法により演繹された自然法』
- マブリー『条約に基づくヨーロッパ公法』(全3巻)
- エメール・ド・ヴァッテル『国際法、あるいは諸国民と主権者の行為並びに諸問題に適用される自然法』(全3巻)
- ゲオルク・フリードリッヒ・フォン・マルテンス『現代ヨーロッパ国際法概論』(全2巻)(仏訳)
- ゲオルク・フリードリッヒ・フォン・マルテンス『条約と慣行に基づく現代ヨーロッパ国際法概説』(全2巻)(仏訳)
- ジェイムズ・マッキントッシュ『自然法と諸国民の法の研究』
- テオドール・シュマルツ『ヨーロッパ国際法』(仏訳)
- リチャード・ワイルドマン『国際法原論』(全2巻)
- ヘンリー・ホイートン『国際法要説』
- ヘンリー・ホイートン『古代から1842年のワシントン条約までのヨーロッパとアメリカにおける諸国民の法の歴史』
- ヘンリー・ホイートン『ウェストファリア条約からウィーン条約までのヨーロッパにおける万民法の歴史』(全2巻、仏語)
- アウグスト・ヴィルヘルム・ヘフター『現代ヨーロッパ国際法』
- ノーマン・エンジェル『人間の本性と平和の問題』
- トラヴァース・トゥイス『独立の政体と見なされた諸国民の法』
- ハインリッヒ・オッペンハイム『国際法体系』
- ジョン・ウェストレイク『国際法』(全2巻)
- フランツ・ホルツェンドルフ他『国際法序論:哲学的、歴史的、書誌的探求』
- アルフォンス・リヴィエール『国際法の原理』(全2巻)
- パスクァーレ・フィオレ『新国際公法』(全3巻、仏訳)
- トマス・ローレンス『国際法の原理』
- トマス・ローレンス『国際問題とハーグ平和会議』
- フランツ・フォン・リスト『体系的国際法』
- エルネスト・ネイス『国際法:原理、理論、事実』(全3巻)
- エルネスト・ネイス『戦争の法とグロティウスの先駆者』
- エルネスト・ネイス『18世紀までのフランスにおける政治理論と国際法』
- エルネスト・ネイス『国際法の起源』
- アントワーヌ・ピレ『国際私法の原理』
- アントワーヌ・ピレ『国際法の創始者たち』
- アントワーヌ・ピレ『ヴェルサイユ講和条約』
- アントワーヌ・ピレ『実務的国際私法論』(全2巻)
- アントワーヌ・ピレ『現代戦争法』
- フランツ・デパニェ『国際私法概説』
- フランツ・デパニェ『国際公法講義』
- ポール・フォーシーユ『国際公法概論』(全3巻)
- ラッサ・オッペンハイム『国際法』(全2巻)
- ラッサ・オッペンハイム『国際連盟とその問題』
- ラッサ・オッペンハイム『国際法の未来』
- エイモス・ハーシェイ『日露戦争の国際法と外交』
- フレデリック・スミス『日露戦争期に解釈される国際法』
- 高橋作衛『日清戦争期の国際法判例集』(英語)
- 高橋作衛『日露戦争に適用された国際法』(英語)
- 有賀長雄『国際法の観点から見た日清戦争』(仏語)
- 有賀長雄『国際法の観点から見た日露戦争』(仏語)
- 有賀長雄『国際法の観点から見た中国と欧州大戦争』(仏語)
基礎法・比較法
- ポール・ヴィノグラドフ『歴史法学概論』(全2巻)
- ルドルフ・フォン・イェーリング『法における目的』(全2巻)
- ルドルフ・グナイスト『法治国家』
- ヨーゼフ・コーラー『法学序説』
- オイゲン・エールリッヒ『法社会学の基礎付け』
- オイゲン・フーバー『法と法の交錯:立法と法哲学の諸問題』
- ルドルフ・シュタムラー『法学の理論』
- フランシスコ・ヒネール・デ・ロス・リオス『法哲学要綱』
- グナエウス・フラヴィウス(ヘルマン・カントロヴィッツ)『法学をめぐる闘争』
- ハンス・ケルゼン『国法学の主要問題』
- レオン・デュギー『社会権、個人権、国家の変遷』
- サミュエル・バロウズ『フランス、ドイツ、ベルギー、日本の刑法典:国際監獄委員会のための報告』
- ウィリアム・バージ『結婚と離婚の比較法』
- ジョン・ウィグモア『19世紀における大陸法の進化』
- ジョン・ウィリアム・バージェス『政治学と比較憲法』(全2巻)
- エドワード・リー・マクベイン『ヨーロッパの新憲法』
- カール・ルートヴィッヒ・フォン・バール『大陸刑法の歴史』(英訳)
- フランク・グッドナウ『比較行政法:英米独仏の行政制度の比較』(全2巻)
各国法:古代オリエント法
- アルバート・トビアス・クレイ『アッシリア、新バビロニア、ペルシア時代における法・商業取引』
- クロード・ジョーンズ『バビロニア法とアッシリア法』
- クロード・ジョーンズ『財産の移転を記録するアッシリアの証書と文書』(全4巻)
各国法:ユダヤ法
- マイモニデス『貧者と異国人に関するユダヤ人の法—『ミシュネー・トーラー』より』(英訳)
- ヨハン・ダーフィット・ミヒャエリス『モーセの律法釈義』(全4巻、英訳)
- マイケル・レヴィ・ロドキンソン『バビロニア・タルムード新版』(全20巻、英語)
- スタンリー・アーサー・クック『モーセの律法とハムラビ法典』
- マイケル・レヴィ・ロドキンソン『形成期から現在に至るタルムードの歴史』(全2巻、『バビロニア・タルムード新版』の一部)
- イノック・コブ・ワインズ他『古代ヘブライ人の法注釈』
各国法:ゲルマン部族法、古代アイルランド法ほか
- クヌート・クレメント『サリ系フランク族の研究:サリカ法典とマルベルク注釈』(ドイツ語)
- 『西ゴート法典』(英訳、サミュエル・パーソンズ・スコットによる編訳)
- グスタフ・ヘネル『西ゴートのローマ人法』(羅語)
- アルフレッド・バーギン『エスキル写本による西ゴート法』(英語)
- ヘンリー・サムナー・メイン『古代法:その社会史との関係と近代的概念との関係』
- ヘンリー・サムナー・メイン『古代の法と慣習』
- ジョン・オドノヴァン『アイルランド古代法』(全6巻)
- トマス・ピーター・エリス『中世におけるウェールズ部族法と慣習』(全2巻、英語)
- ヨーゼフ・コーラー他『カロリナ刑事法典とその先行法』(全2巻、ドイツ語)
各国法:イスラーム法
- マルギナーニー『ヒダーヤ』(英訳)
- モハメド・ユスフ・カーン・バラドゥール『婚姻、寡婦産、離婚等関係イスラーム法:クルアーン、ハディース等法源からの抜粋』(全3巻、英語・アラビア語)
- モハメド・カドリ・パシャ『ハナフィー学派に準拠したイスラーム身分法典』(英訳)
- ローランド・ニヴェット・ウィルソン『アングロ・イスラーム法』
- ウィリアム・マクナーテン『イスラーム法の原理と判例』
各国法:ギリシア法
- ロバート・ボンナー『アテネの法廷における証拠』
- アルバート・ビルハイマー『アテネの法と実務における帰化』
- ハバート・トレストン『ポエナ:古代ギリシアの血の復讐の研究』
各国法:ローマ法
- 『ガイウス 法学提要』(パウル・クリューガー、ヴィルヘルム・ステューデムント校訂)
- 『ガイウス 法学提要』(エドワード・ポストによる英訳・注釈とE・A・ウィタック増補改訂)
- 『ウルピアヌス 法範単巻書、パウルス 意見集第5巻』(クリューガー、ステューデムント、テオドール・モムゼン校訂)
- 『ユスティニアヌス法典 法学提要』(トマス・コレット・サンダース英訳と注釈)
- 『ユスティニアヌス法典 学説彙纂』(全2巻、クリューガー、モムゼン校訂)
- 『ユスティニアヌス法典 学説彙纂』(チャールズ・モンロ英訳)
- 『ユスティニアヌス法典 勅法彙纂』(クリューガー校訂)
- アントン・ティボー『法学研究序説』(『パンデクテン法体系 総則』のナサニエル・リンドレーによる英訳)
- フリードリッヒ・カール・フォン・サヴィニー『現代ローマ法体系』(全8巻)
- サヴィニー『論集』(全5巻)
- フリードリッヒ・アウグスト・ビーナー『ユスティニアヌス法典 新勅法彙纂の歴史』
- ベルンハルト・ヴィントシャイト『パンデクテン法教科書』(全3巻)
- ゲオルク・フリードリッヒ・プフタ『現代ローマ法講義』(全2巻)
- ゲオルク・フリードリッヒ・プフタ『パンデクテン』
- ハインリッヒ・デルンブルク『パンデクテン』(全3巻)
- パウル・クリューガー『ローマ法の法源と文献の歴史』
- ルドルフ・ゾーム『法学提要:ローマ私法の歴史と体系教科書』(英訳)
- カール・ギューターボック『ブラクトンとそのローマ法との関係』(英訳)
- レイモン・サレイユ『ローマ法における動産の占有について』
- ヨハネス・フート『学説彙纂注解』(英訳)
- ロスコー・パウンド『ローマ法選集とローマ法の発展としての大陸法と近代法典』
- ロスコー・パウンド『ローマ法』
- ポール・ヴィノグラドフ『中世ヨーロッパにおけるローマ法』
- シェルドン・エイモス『ローマ市民法の歴史と原理』
- ウィリアム・ワーウィック・バックランド『ローマ私法の基本原理』
各国法:フランス法
- ロベール・ジョセフ・ポティエ『全集』(全11巻)
- ジャン・ドマ『全集』(全9巻)
- レオン・デュギー『憲法概論』(全5巻)
- シャルル・ドゥモロンブ『契約概論』(全8巻)
- アデマール・エスマン『フランス憲法と比較憲法要説』(全2巻)
- アルチュール・デジャルダン『海事商法概論』(全9巻)
各国法:ベルギー法
- アーネスト・トッド『ベルギー法論』(英語)
- エミール・ビュタイエ『ベルギー法とフランスナポレオン法典摘要』(英語)
各国法:ドイツ法
- オットー・フォン・ギールケ『ドイツ団体法』(全4巻)
- オットー・フォン・ギールケ『ドイツ私法』(全3巻)
- オットー・フォン・ギールケ『ドイツ民法典草案とドイツ法』
- オットー・マイヤー『ドイツ行政法』(全2巻)
- オットー・シュトッベ『ドイツ私法便覧』(全6巻)
- ハインリッヒ・ブルンナー『ドイツ法制史』(全2巻)
- ヤーコプ・グリム『ドイツ法古事学』(全2巻)
各国法:オランダ法
- グロティウス『オランダ法学序説』(英訳)
- グロティウス『オランダ法学序説—ファン・フレーネヴェーヘン注釈付』(英訳)
- ジーモン・ファン・レーヴェン『ローマ=オランダ法注釈』(英訳)
各国法:イタリア法
- アントニオ・ペルティレ『ローマ帝国滅亡から法典化までのイタリア法の歴史』(全10巻)
- フランチェスコ・リッチ『理論的・実務的民法教程』(全10巻)
各国法:スイス法
- オイゲン・フーバー『スイス私法の体系と歴史』(全4巻)
- ヴィルジール・ロセル『スイス民法便覧』(全3巻)
各国法:スペイン法
- フェリペ・サンチェス・ロマン『民法研究』(全9巻)
- エドゥアルド・デ・イノホサ『スペイン法一般史』
- ホアン・サラ『スペイン物権法解説』
各国法:ラテンアメリカ法
- ルイス・ビセンテ・ヴァレラ『アルゼンチン共和国憲法史』(全4巻)
- カルロス・オクタビオ・ブンゲ『アルゼンチン法の歴史』(全2巻)
- ホセ・クレメンテ・ファブレス『チリ民法原論』
- ハシント・パラレス『メキシコ商法』(全4巻)
各国法:カナダ法
- バンジャマン・ド・モンティニー『カナダ法の歴史』(フランス語)
- ウィリアム・ケネディ『カナダ憲法』
- アダム・ショート『カナダ憲法史関係文書集 1759年~1791年』
- アーサー・ダウティ『カナダ憲法史関係文書集 1791年~1818年』
- コーネリアス・マステン『カナダ会社法』
- ジェイムズ・クランクショー『カナダ刑法典とカナダ証拠法』
- ルイス・ウォートン『カナダ刑事法の原理』
各国法:ロシア法
- マクシム・コヴァレフスキー『ロシアの近代的慣習と古代法』(英語)
- サミュエル・ハーパー『ロシアのドゥーマの新選挙法』
- ドミートリー・エリストフ『ロシア・ソヴィエト法原理』(英語)
各国法:オーストラリア法
- ジョン・クイック『オーストラリア連邦憲法注釈』
- ウィリアム・ムーア『オーストラリア連邦憲法』
各国法:南アフリカ法
- フレデリック・ガーディナー『南アフリカの刑事法と刑事訴訟』(全2巻)
- ジョージ・ウィリー『南アフリカの商事法』
- ジョージ・ウィリー『南アフリカにおける賃貸人と賃借人』
- ルイス・パイモント『南アフリカの会社法』
- アンドリース・マースドルプ『ケープ法提要:喜望峰植民地のコモンロー、判決、制定法摘要』(全4巻)
- ウォルター・マーズ『南アフリカの支払不能者法』
各国法:エジプト法
- 刑法典編纂委員会『刑法典草案注釈書』(英語)
- フレデリック・ウォルトン『エジプト債務法:イギリス法、フランス法との比較』(全2巻)
- フレデリック・ゴードビー『エジプト刑法とパレスティナ、キプロス、イラクの刑法注釈』(全3巻)
各国法:インド法
- ウィリアム・アーチボールド『インド憲法史概観』
- ハーバート・コーウェル『ヒンドゥー法』
- ジョン・メイン『ヒンドゥーの法と慣用』
- アーネスト・トレヴェリアン『イギリス領インドで運用されるヒンドゥー法』
各国法:中国法
- パウル・ゲオルク・フォン・メレンドルフ『中国人の家族法』(英語)
- ジョージ・ジャミーソン『中国の家族法・商法』
- ロバート・トマス・ブライアン『中国民法概観』
各国法:日本法
- 伊藤博文『大日本帝国憲法釈義』(英訳)
- ジョン・ウィグモア『旧幕時代の日本の私法研究のための資料集』(全4巻)
- ヨーゼフ・デ・ベッカー『日本民法典の原理と実務』(英語)
- ヨーゼフ・デ・ベッカー『日本の国際私法』(英語)
- ヨーゼフ・デ・ベッカー『日本商法典注釈』(全3巻)(英語)
- 穂積陳重『新日本民法典講義:比較法学研究のための素材』(英語)
- 穂積陳重『祖先崇拝と日本の法』(英語)
- 中野登美雄『日本の天皇の命令権』(英語)
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