British Library Newspapers Part I: 1800-1900
大英図書館所蔵 英国新聞コレクションの第1部(1800-1900)は、政治運動、労働運動が盛んに展開された19世紀前半を代表する新聞(『ノーザン・スター』『プアマンズ・ガーディアン』など)、政治運動が退潮した19世紀後半に流行した挿絵入り新聞、「ニュー・ジャーナリズム」と呼ばれた『ペル・メル・ガゼット』など、ロンドンと地方都市で発行された49紙を収録します。
《大英図書館所蔵 英国新聞コレクション 第1部~第5部》ウェビナー録画を見る
(約18分、字幕・チャプターあり、スライドはこちら)
《収録タイトル》
-
Morning Chronicle 1801-1865
有力日刊紙。ジョン・スチュアート・ミルが寄稿。ロンドンの貧民に関するヘンリー・メイヒューのルポルタージュを掲載。 -
Cobbett’s Weekly Political Register 1802-1836
ウィリアム・コベットが創刊。急進派新聞の父祖的存在。 -
Examiner 1808-1881
詩人リー・ハントが創刊。当初は急進的な体制批判を行ったが、次第に保守化し、文芸誌の性格を強めた。バイロン、キーツ、ヘイズリットら当代一流の詩人、批評家が作品を寄せた。 -
Poor Man's Guardian 1831-1835
1830 年代を代表する急進派週刊新聞。無印紙で発行した非合法新聞。創刊者は印刷植字工出身のヘンリー・ヘザーリントン。 -
London Dispatch 1836-1839
Poor Man's Guardian 廃刊後にヘザーリントンが創刊した週刊新聞。合法紙。 -
Odd Fellow 1839-1842
London Dispatch 廃刊後にヘザーリントンが創刊した週刊新聞。政治よりも文芸記事に重きを置いた。 -
Champion 1836-1840
ウィリアム・コベットの二人の息子が創刊。当初、チャーチスト運動の機関紙的存在だったが、後にファーガス・オコナーら暴力派と決別。 -
The Charter 1839-1840
ロンドンにおけるチャーチスト運動の機関紙として1839年に創刊。編集主幹はジャーナリストのウィリアム・カーペンター。1839年に開かれたチャーチスト全国大会の公式機関紙となる。 -
Chartist 1839
発行期間5 ヶ月のチャーチスト系の短命新聞。 -
Operative 1838-1839
労働の権利を擁護し、教育とモラルの向上による政治改革を通して初めて労働者の困窮は取り除かれると説いた。 -
Southern Star 1840
-
The Era 1838-1900
1838年創刊のヴィクトリア朝を代表する演劇専門誌。俳優の伝記やミュージックホールも取り上げた。 -
Daily News 1846-1900
創刊当初ディケンズが編集長を務める。創刊以来、改革と言論の自由の理念を掲げ、アイルランド自治を支持した。知米派のハリエット・マーティノーを執筆陣に招き、南北戦争では北軍を支持した。普仏戦争や露土戦争の従軍報道でも有名。 -
Reynolds's Newspaper 1850-1851
共和主義を旗印に掲げ、チャーチスト運動以後の19 世紀後半における急進主義を担った代表的新聞。 -
Pall Mall Gazette 1865-1900
19世紀後半に一世を風靡した夕刊紙。ウィリアム・ステッド編集長の下でのキャンペーン(反児童売春、都市の住宅問題等)が有名。文芸記事にも力を入れ、マシュー・アーノルド、レスリー・スティーヴン、ジョン・ラスキンら第一級の知識人が寄稿した。 -
Lloyd's Illustrated Newspaper 1842-1900
創刊初頭は絵入り新聞であったが、創刊1 年後、Lloyd's Weekly Newspaper と改名、テキスト中心の週刊紙になった。 -
Penny Illustrated Paper 1861-1913
Illustrated London News やGraphic がミドルクラスを読者層と想定していたのに対して、大衆の嗜好を汲み取り、犯罪や災害を多く記事で取り上げた。 -
Illustrated Police News 1867-1900
1864年創刊。刑事事件や刑事裁判に特化した挿絵入り新聞。切り裂きジャック事件やオスカー・ワイルド裁判の記事が有名。Penny Illustrated Paper と同様、大衆向け。 -
Graphic 1870-1900
Illustrated London News の木版画家が独立して創刊した週刊絵入り新聞。Illustrated London News の多くの模倣紙が不発に終わる中で、普仏戦争という格好の報道ネタにも恵まれ、Illustrated London News の有力ライバル紙となった。 -
Newcastle Courant 1803-1900
18世紀初頭に創刊されたイギリス最古の地方紙の一つ。 -
Northern Liberator 1837-1840
-
Northern Echo 1870-1900
『ペル・メル・ガゼット』に移る前のウィリアム・ステッド編集長の下、知名度を高める。ブルガリアにおけるトルコの残虐行為に関するキャンペーン報道を展開した。自由党のグラッドストンを支持、義務教育、男子普通選挙、アイルランド自治を主張した。 -
Manchester Times 1828-1900
改革派。自由貿易、カトリック解放、奴隷制廃止、アイルランド救貧法、教育改革、衛生改革等、自由主義改革を支持。 -
Manchester Examiner 1846-1848
-
Manchester Examiner and Times 1848-1900
-
Liverpool Mercury 1811-1900
改革派。コラムで都市の貧困や衛生や住宅問題を取り上げ、改革を促した。 -
Preston Chronicle 1844-1893
-
Northern Star 1838-1852
最盛期には発行部数5万部、『ザ・タイムズ』の発行部数をも上回っていた伝説的なチャーチスト派最大の新聞。ファーガス・オコナー創刊。 -
Leeds Mercury 1807-1900
エドワード・ベインズが1801年に買収、トーリー系のLeeds Intelligencer(パートIII 収録)に対抗する改革派新聞に。新興産業家階級を代弁し、奴隷貿易廃止を支持。労働時間短縮等の工場改革には反対。有力地方紙。 -
Hull Packet 1800-1886
-
Derby Mercury 1800-1900
-
Birmingham Daily Post 1857-1900
印紙税廃止後の1857年に創刊。自由党、特にジョゼフ・チェンバレンとの関係が強い。現在のBirmingham Post。 -
Ipswich Journal 1800-1900
18世紀前半(1720年)に創刊されたイギリス最古の地方紙の一つ。 -
Brighton Patriot 1835-1839
-
Hampshire/Portsmouth Telegraph 1800-1900
-
Jackson's Oxford Journal 1800-1900
-
Bristol Mercury 1819-1900
-
Trewman's Exeter Flying Post 1807-1900
-
Aberdeen Journal 1800-1900
1901年以降はパートIVに収録。 -
Caledonian Mercury 1800-1867
-
Chartist Circular 1839-1841
-
Glasgow Herald 1820-1900
-
Baner 1857-1900
-
Genedl 1877-1900
-
Goleuad 1869-1900
-
North Wales Chronicle 1827-1900
-
Western Mail 1869-1900
-
Freeman's Journal 1800-1900
ジョン・グレイが社主の時、ダニエル・オコンネルとアイルランド独立運動を支持する論調に急旋回。 -
Belfast News-Letter 1828-1900
画面イメージ
プラットフォームの特色とツール
OCR(光学文字認識)
歴史的な印刷文献の全文検索を可能にするOCR(光学文字認識)技術を適用。フルテキスト検索、検索語のハイライト表示はもちろん、原本画像との並列表示やテキスト形式でのダウンロードも可能です。
用語の出現頻度
特定の語句が出現する検索結果の分布を、年代順の折れ線グラフにして表示する機能です。複数の語句の出現頻度を比較したり、語句が集中している年代を特定したりするのに便利です。
横断検索
Gale 一次資料データベース群の統合検索プラットフォーム Gale Primary Sources に対応。他の契約データベース群と横断検索することで、思いもよらない関連資料を発見することができます。
テキストマイニング
オンライン上で直感的にテキストマイニングを行なえる別売プラットフォーム Gale Digital Scholar Lab に対応。OCRテキストを使った統計分析・自然言語分析が可能となり、新たな発見の可能性を広げます。